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綾波レイとエヴア零号機との不条理。

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綾波レイとエヴア零号機との不条理。
そもそも、エヴアとの「シンクロ」とは、
エヴアの、パイロットとエヴアの「魂」との交流、交感であり、

レイがアスカに言ったように
「心を開かなければ、エヴアは動かない」し、
「エヴアには心がある」のは、
パイロットの実感からも明らかなことなのだ。

そして、初号機には「実験」で、エヴアに取り込まれてしまった、
碇ユイの魂が、そのまま、コアに宿っており、

それ故シンジは、初号機とシンクロしやすいことが
あらかじめ予想され、
それで、彼が、初号機パイロットに選ばれたのである。

また、弐号機のコアには、
アスカの母の魂が宿されており、

アスカは、母の死が確実視された時に、
母の魂をコアに宿らせるという前提で、
パイロツトに選ぱれたようである。

そして、第25話「Air」で、
アスカは、ついに、弐号機の中に
「母」を見いだす。

だが、零号機パイロットの綾波レイは、
身体的には、零号機に取リ込まれた碇ユイのコピー
(現代のクローン技術とは違う)であリ、
もともと、母親は存在しない。

したがって、零号機の魂は誰のものかという問題は、
「エヴア」の最も初歩的な謎として、
視聴者の前に現れる問題なのだ。

だが、この謎を解くことは、
決して、難しいことではない。

この謎を解くための、
もっとも重要な謎は、
零号機の暴走の仕方にあると言ってよいだろう。

初号機も零号機も、
時に、パイロツトの制御を離れて、「暴走」するが、

その「暴走」の仕方を見ると、
初号機と零号機では、大きな違いがあることがわかる。

まず、初号機の暴走の特徴を見ておこう。
われわれが初めて目撃した初号後の「暴走」は、
始めての出撃の前であった。

まだ、パイロットが搭乗する前、
天井からの落下物が、シンジを直撃しそうになった時、
まだ、一度も動いたことのなかった初号機が、

何の操縦も受けずに、
突然、手を伸ばして、落下物からシンジを護ったのだった。

この時、それまで、シンジとエヴアとの
シンクロの可能性を疑間視していた
作戦課長の葛城ミサトは「いける!」とつぶやいている。

そして、次の「暴走」は、
シンジが搭乗しての、初出撃の時、

使徒に攻撃されて、決定的なダメージを受け、
制御不能に陥るという絶体絶命の危機に際して、

初号機は、突然、、「暴走」して、
使徒を熾滅し、シンジを救ったのである。

このように、初号機の「暴走」は、
いつもパイロットのシンジを護る方向で起こっている
(もっとも、第弐拾話では、
度が過ぎたか、シンジがエヴアの中に溶けて、
とりこまれそうになったが)。

これは、初号機のユイの魂が、
息子のシンジを愛していることを考えれぱ、
充分、納得のできることである。

つまり、エヴアの魂は、
その「暴走」時に、
その「心」を表すという傾向が
あることがわかる。

では、零号機はどうか。
零号機の最初の「暴走」は、
初号機初出撃の直前、
レイが搭乗しての、起動実験中の時に起こった。

この時、零号機は、頭を抱えて、
苦悩する表情を見せた後、
リツコやゲンドウのいる制御室に殴りかかったのである。

そして、その際、パイロツトのレイは、重傷を負い
ゲンドウが、あわてて、レイの救出に走ったのである。

この事件の際、リツコは、
いつも冷静なレイの精神状態が、
珍しく乱れていたとミサトに話している。

そして、ニ度目の「暴走」は、
初号機との機体相互互換実験の時、

シンジが搭乗しての、起動試験の際、
突然、「暴走」し、

一回目と同じような動作で、
レイ、リツコ、ゲンドウらがいる制御室に殴りかかったのである。

この時、ミサトは、
零号機がレイを殺そうとしたのではないかと感じたが、

リツコは、「零号機が殴りたかったのは、この私ね」と直感している。

このように、零号機の暴走は、
パイロットを護ろうとする初号機とは、反対に、

むしろ、パイロットのレイに
危害を加える方向で起っており、

さらに、技術責任者のリツコが、
自らに対する敵意を直感するようなものなのだ。

そして、そこに、零号機の魂の「心」があるとすれば、
零号機の魂は、
レイとリツコの両方か、
または、少なくとも、一方に対して、
敵意を抱いている可能性が高いということになる。

少なくとも、レイに対しては、
好意は持っていないことは明らかである。

では、零号機の建造段階から、
最初の暴走までの間に死亡(もしくは、失踪)した人間のうち、

レイとリツコの両方か、またはー方に対して、
積極的な敵意を抱いている可能性のある人物とは誰か。

もはや、答えは明らかであろう。
赤城ナオコは、初代のレイに「ぱあさん」呼ぱわりされ、
かっとなって、統め殺し、その後、
発令所から転落死したとされているのである。

しかも、その際、レイから、ゲンドウが、
自分のことを「ばあさんは用済み」と言っていると聞かされ、

ゲンドウの「亡き」妻ユイとよく似た
レイにユイを見出し、
幼いレイに対して、ゲンドウをめぐる恋敵との認識を持ちつつ、
殺害に及んだのである。

その後、新たな肉体(コピー)を得て復活したレイであるが、
初代の自分を殺したナオコの魂とのシンクロ
で、無意識のうちに、精神が乱れ、
これが、最初の零号機暴走につながった可能性が高い。

さらに、なおこの「死」後、
何と、娘のリツコが、ゲンドウと、性的関係を持つに至っており、
ナオコは、娘のリツコに対しても、敵意を持っていると考えられる。

だが、リツコは、ナオコの娘であり、
敵意と同時に、愛情もある。

この、愛憎半ばしたナオコの感情の反映が、
頭を抱えて「苦悩」する暴走時の零号機の姿であるに違いない。

また、ナオコの愛憎半ばした複雑な感情は
同じく制御室にいるゲンドウに対しても
向けられていた可能性も考えられる。

おそらく、ナオコは、
零号機に誰かの魂を宿らせねばならない、ちようどその時期に、
「都合よく」「死亡」したのであろう。

しかし、そのおかげで、パイロツトのレイは、
初代の自分を、
憎しみを持って殺害したナオコの魂との
シンクロを迫られるという
不条理な運命を抱え込むことになってしまったのだ。

いっそのこと、まったく、緑もゆかりもなかった人物の方が、
よほど無難だったはずだが、
ナオコが、もっとも、タイミングよく
「死亡」したに違いない。

だが、作者の意図という観点から、この選択を考えると、
この設定は、レイの不条理を際だたせる、
実に、巧妙な設定になっていると言うことができる。

ユイの救出作戦の副産物として生まれ、
「補完計画」だけのために、
ゲンドウによって生かされているレイは、

その唯ーの存在証明の場である
エヴア零号機への搭乗に際して、
ゲンドウの絶対的命令により、

初代の自分を絞殺した
ナオコの魂とのシンクロを
義務づけられているのである。

この不条理の設定は、
これから、シンジ達との「絆」によって、
自我を形成していく彼女の出発点としては、
物語の構成上、
最も効果的なものと言えるだろう。
引用元
エヴァンゲリオン解読 新版―そして夢の続き

(「正解するカド」 Shindou x Saraka kiss scene)

(「いぬやしき」サイコパスが超能力を持ったらこうなる?)

(初号機が使徒を喰って、拘束具が外れる。TV版)

(「初号機が使徒を喰って、拘束具が外れる。TV版」が映画版ではこうなった。)

(「キングコング」コングが怪獣の舌を噛み切る。)

(エヴァンゲリオン【サハクィエル】のシーン)

(エヴアンゲリオン【ラミエル】のシーン)

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