通常、事態が思惑どおりに進んでいる時に怒る人はいません。
それどころか、
歓迎すべき状態であるほうが多いでしよう。
ということは、事態が予想どおりに動いたら、喜ばしい出来事のはずなのです。
たとえそれが自分にとって好ましくないことであっても、
それが予想どおりであれば、
「やっぱりそうきたか、Aさんならそうすると思っていたけどな」
で済むはずです。
であるのに、なぜ、多くの人は間違って怒ってしまうのか?
もう一度、胸に手を当てて考えてみてください。
あなたは上司や同僚などに過剰な期待をしていませんでしたか?
上司であれぱ、部下の失散をかばうのが当然。
同僚ならば、助け合うのが当然。
部下ならば自分のいうことに從うのが当然。
心のどこかで、そんな決めつけがあったのではないでしようか?
しかし、本当にそれが当たり前かどうかは、
相手の育ってきた環境、
パーソナリテイー、
人生哲学によって変わってきます。
自分勝手な期待を、
他人に押し付けて、
その期待に応えないと怒る。
どう考えてもそちらのほうが理不尽です。
引用元
「「怒らない」選択法、「怒る」技術」